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ライフ #今週のもう1冊

『ホームレス救急隊 フランス「115番通報」物語』 排除された人々を救う救急隊の姿をリアルに描写

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  • 塩野 誠 経営共創基盤(IGPI)共同経営者/マネージングディレクター JBIC IG Partners 代表取締役 CIO
ホームレス救急隊 フランス「115番通報」物語(オド・マッソ 著/川野英二、川野久美子 訳/花伝社/1870円/129ページ)書影をクリックするとamazonのサイトにジャンプします。
[Profile]Aude Massot 1983年生まれ、バンドデシネアーティスト。ベルギーの美術学校で学んだ後、仏パリでアニメーションの仕事に従事。2009年からバンドデシネを出版するようになる。近年は社会問題や国際問題を取り上げた作品が多い。

コロナ禍の出口が見えない中、日本でも貧困層の拡大が進んでいる。失業した人が、ある日、家を失ってホームレスとなることも他人事ではない。路上生活者はコロナ禍以前から街にいたが、日々の生活の中で彼、彼女らを気に留めるビジネスパーソンは多くはないだろう。

本書は「住所なし、健康なし」という「なしの人々」を救おうとするフランスの「ホームレス救急隊」を「バンドデシネ(マンガ)」形式で描いたドキュメンタリーである。

著者のオド・マッソは、路上生活者の24時間支援組織「サミュ・ソシアル」の立ち上げからその日常までを、「『排除』はつねに貧困を指すのだろうか?」「なぜ社会は排除される者たちを生み出すのか?」と自問しながら描いている。

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