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「囚人のジレンマ」の解決法 協力達成の5条件とは? その克服は、ゲーム理論の一大テーマ

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  • 伊神 満 カナダ・トロント大学 経済学部准教授
  • 菅谷 拓生 米スタンフォード大学 経営大学院准教授

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世の中には3種類の人間がいる。理想主義者、現実主義者、そしてゲーム理論家だ。理想主義者はゲーム理論を知らずに損をし、現実主義者はゲーム理論を知った気になって損をする。だがゲーム理論を学んだ人は損をしない。理想を実現するための現実的な方法を見つけるからだ。

まずは有名な「囚人のジレンマ」をおさらいしよう。「互いに協力したほうが本当は得なのに、個人的な利害だけを考えれば協力しないほうが得なので、結局誰も協力せずに全員が損をする」状況のことである。囚人のジレンマ型のゲームでは「誰も協力しない」が唯一の論理的結末(均衡)なので、いかに理想主義者が熱弁を振るってもムダだ。ゲーム理論をかじったことのある現実主義者なら、きっとそう指摘するだろう。だが問題はその先だ。

いかにして囚人のジレンマを克服し、協力を達成するか? これは過去半世紀にわたりゲーム理論が取り組んできた一大テーマだ。しかしゲーム理論家が何回もノーベル賞をとった割に、その成果は知られていない。そこで本稿では、ジレンマの解決法、そして協力達成の条件を伝授したい。企業の経営戦略のみならず、国家間の外交や個人の人間関係にも使える一般原則だから覚えておいて損はない。

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