再びの資源高局面で登板することになった堀健一社長。強い追い風が吹く中、三井物産をどう舵取りしていくのか。
──資源価格が高騰し今期は過去最高の利益を計画しています。
会社のポートフォリオ全体として、稼ぐ力の底上げが行われてきたな、という実感がある。例えば金属資源事業は、つねにコストを下げる効率化の努力をやってきた。
もちろん市況はコントロールできないが、一年一年の収益というより、長い時間軸で面積として抑えたいという考え方。そういう仕事をしっかりやったうえで、足元の鉄鉱石市況は平準よりだいぶ強いが、そのアップサイドをきっちり取っていく。資源だけでなく、機械・インフラや化学品、生活産業、次世代機能推進といった各事業領域でもベースとなる基礎収益力がコロナ禍から回復していく。
──純利益で見た業界順位は2位に上がりました。
いちばん気にしているのは、当社の世界の中でのプレゼンス。競合というのは事業領域によってそれぞれ異なるので、そこを見る必要がある。(各事業の力を)足し算することで、三井物産の存在感を絶対的な尺度で上げていきたい。
経営指標とするのは、時価総額とキャッシュ創出力、そしてROE(自己資本利益率)。これらを総合的に見ていただきたい。
──脱炭素の大きな潮流をどう見ていますか。
エネルギーの大転換は、三井物産にとって大チャンスだと思っている。中でも私が強く思うのは、責任あるエネルギーのトランジション(移行)をやっていくこと。例えば当社が強い競争力を持つLNG(液化天然ガス)は、低炭素化に向けて大きなブリッジ(橋渡し)の仕事を果たせる。
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