[設 立]2016年8月
[資本金]22億8521万円
[社員数]92人
15年、「線虫が尿中のがんのにおいを高精度に識別できる」とする研究論文が米科学誌に掲載された。著者は当時九州大学助教だった広津崇亮(たかあき)氏。
この成果を、人類をがんから救うことに役立てたいと、広津氏は研究生活に見切りをつけ、自ら実用化するための起業を決断した。会社設立から3年半、20年には簡易検査キット「N-NOSE(エヌノーズ)」を発売した。
当初は医療機関や健康保険組合などを介して検査を受ける人が多かったが、尿を輸送する仕組みを構築し、今年から全国の誰でも簡便に受けられるようになる。コロナ禍でがん検診の受診者数が減っており、追い風が吹いている。
検査費用は9800円、輸送費を含めても1万円強で、普及のため検査施設のマージンを圧縮して値頃感にもこだわった。自前で検査センターを立ち上げているため、実際には設備投資や固定費がそれなりにかかっている。
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