コロナ禍は「ストレスフルな社会」を生み出している。職場の人間関係やSNS疲れといった従来の要素に加え、マスクの着用や手指の消毒など、さまざまな制約がわれわれを苦しめている。
働き方の変化によるストレスも大きい。テレワークをする会社員を対象に、リクルートキャリアが昨年秋に実施した調査によると、「テレワーク開始前にはなかった仕事上のストレスを感じたか?」という質問に対し、約6割が「強く感じた」「やや感じた」と回答。そう回答した人の7割近くがストレスを「解消できていない」「どちらかといえば解消できていない」(下図2)という。同社の藤井薫・HR統括編集長は「テレワークでは効率性が重視され、(気分転換になる)雑談などの場面が失われがち。また、『私でなくてもいいのでは』と、自らの存在性が揺らいでおり、それもストレスになっている」と分析する。
睡眠にも悪影響が及んでいる。スタンフォード大学医学部の西野精治教授が代表取締役を務めるブレインスリープが昨年の緊急事態宣言下で行った調査によると、働き方に変化があった人ほど就寝時間、起床時間が遅くなり「夜型」の生活になった(下図1)。在宅時間の増加で睡眠時間は長くなった一方、睡眠の質は悪化したと感じている人が増えたこともわかった。
この記事は会員限定です
残り 484文字

