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ビジネス #脱炭素サバイバル

「安価な水素製造が肝、最終形は合成メタン」 脱炭素戦略の勝算|東京ガス 社長 内田高史

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うちだ・たかし 1956年生まれ。東京大学経済学部卒。79年東京ガス入社後、導管企画部長、総合企画部長、副社長などを経て2018年4月から現職。(撮影:尾形文繁)

2019年11月、日本の大手エネルギー企業として初めて二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロに取り組む経営ビジョンを公表した東京ガス。20年11月には取り組みを加速するための専門組織設置など具体的な方針を策定した。

──CO2実質ゼロへの道のりは。

取り組みの柱の1つが「CCUS」。つまり化石燃料から発生するCO2を分離回収・利用するとともに、地中貯留する取り組みだ。例えば、大規模なコージェネレーション(熱電併給)の設備にCO2を分離回収する設備を取り付けることを考えている。

並行して水素の製造にも力を入れていく。さまざまな製造方法があるうちで、再生可能エネルギー由来の電力による水の電気分解を通じて水素を造る。その製造設備には、当社が今までに培ってきた燃料電池の技術を応用できる。

CCUSと水素製造については、要素技術開発やシステム開発を終えて、いずれも20年代に実証試験を開始したい。今年4月にはそのための専門組織を設置する。

水素製造コストを低減

──その先のイメージは。

水素の価格については30年に(現在の3分の1以下に相当する)30円/ノルマル立方メートルに引き下げるという国の目標があるが、それを下回る価格で製造したい。そして最終的には、水素とCO2を合成してカーボンニュートラルなメタンを製造し、成分が似た現在の天然ガスの代替とする。このメタネーションについては、50年よりもできるだけ早い時期に実用化したい。もう1つの柱である再エネ電源については、19年のビジョン発表時に国内外で30年に500万キロワットという導入目標を示したが、前倒しで達成したい。

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