11月12日、大手コンビニのファミリーマートが上場を廃止した。伊藤忠商事は今年7月から8月にかけてTOB(株式公開買い付け)を実施し、ファミマ株の保有比率を50.1%から引き上げていた。保有比率は最終的には9割超となる。
TOBの狙いは何か。伊藤忠の鉢村剛CFO(最高財務責任者)は「より主体的にファミマに関与し、スピード感をもって課題解決に取り組まないと、ファミマの企業価値そのものを維持・改善することが難しくなる」と説く。
ファミマの2020年3〜8月期の純利益は、不採算店の減損を計上したことなどから107億円の最終赤字に沈んだ(前年同期は381億円の黒字)。店頭営業では王者セブン-イレブンに水をあけられた状況が続いている。20年3〜8月期の全店平均日商(1日当たり売上高)はセブンが64.1万円だったのに対しファミマは48.8万円と、差が広がっている。
24時間営業問題への対応やスピード感のない海外展開の見直しなど難題を抱える中、ファミマの喫緊の課題は大きく2つある。
1つは商品イメージの向上だ。「ファミチキ以降、ヒット商品がない」と多くの業界関係者は口にする。とくにセブンに比べて弁当などの商品開発力が劣っており、これが売り上げにも表れていることは伊藤忠でも理解されている。
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