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キャリア・教育 #定年消滅

何歳でも働ける営業へ 金融|大和証券グループ本社

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「できる限り仕事を続けたい」と語る井上氏

「私は会社が好きなんです。働かせていただいて、本当に感謝しています」──。大和証券の横浜支店で現役の営業員として働く井上達人氏は、満足げな笑みを浮かべながら語り始めた。

現在61歳の井上氏は、大和証券に入社以降、名古屋や大阪の支店での営業を経験し、本社事業法人部、支店長、富裕層向けプライベートバンキング部の統括部長などを経て、約30年ぶりにリテール営業の現場に舞い戻った。

定年後に営業員として現場に戻ることを希望したのは、事業法人部にいた際に、ある法人顧客から「『おまえと仕事ができてよかった』と言われたことが心に残っていた」(井上氏)からだそうだ。現在は稼働が少ない口座も含めて約300人の顧客を担当するが、営業ノルマはまったく課されていないという。

大和証券グループ本社傘下の大和証券は2017年に同社が「上席アドバイザー」と呼ぶ一部の営業員について、再雇用年齢の上限を撤廃。働き手が希望し、会社側が認めた場合には、1年ごとの更新にはなるものの、何歳まででも働き続けられる制度を作った。

現在最高齢の上席アドバイザーは71歳。60歳以上の従業員は営業部門だけで17人いる。上席アドバイザーの場合、基本給は現役世代よりも若干下がるが、賞与は現役と同水準を支給している。

制度を管轄する大和証券の人事部は、再雇用制度導入や一部で上限年齢を撤廃した理由について、「高齢者が増えているという社会全体の流れに対応するため」と説明する。また、「高年齢結婚が増え、60歳を迎えても子どもが成人しないので、定年後も働き続けたい」といった従業員の声も導入の背景にあったという。

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