産業用ロボット世界4強の一角、安川電機は受注の行方をどう見ているのか。
──足元は厳しい事業環境が続いています。
欧米や国内の状況が厳しい。米国はエネルギー関係、欧州は自動車分野の設備投資がとくに悪化している。国内も内需刺激策によって、次世代通信規格の5Gやパソコンといったネットワーク周辺機器に関連する投資に動きはあるものの、全体としてはよくない。
一方で、中国は意外なことに絶好調だ。マスク製造の特需に加えて、インフラ関連の内需が支えている。(中国製品の)輸出先である欧米の経済が悪化しているため、6月以降は見通しにくいが、中国政府の5Gやデータセンター、AI(人工知能)、EV(電気自動車)に関連した投資が出てくるだろう。
新型コロナウイルスの感染拡大後、中国では工場自動化への投資が動き出した。欧米ではロックダウン下でも工場がある程度動いていたが、中国では工場を停止し、人の移動も制限したことで、再稼働にものすごく時間がかかった。工場の人手作業をロボットに置き換える投資が急ピッチで進んでいる。
──工場自動化は受注回復の牽引役になるのでしょうか。
少子化や3K(きつい、汚い、危険)職場での労働力不足などを背景に、工場を自動化したいというニーズが世界中にある。さらに、ソーシャルディスタンスの確保を目的としたロボットの需要も増えていきそうだ。極端な話ではあるが、3人で進めていた作業を2人に減らし、1人はロボットで代替するということが起きるかもしれない。
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