FA(ファクトリーオートメーション、工場自動化)機器大手であるオムロンは、ヘルスケア事業の拡大にも期待がかかる。
──新型コロナでFA業界は打撃を受けています。
大きな危機感を持っている。リーマンショックや東日本大震災のときよりも深刻だ。とくに今は自動車業界を中心に需要面が傷ついている。失業率上昇など社会的不安がさらに高まれば、大きな耐久消費財は買われない。
4月は中国がある程度回復したことが寄与して売り上げは6%減にとどまったが、5月の減少幅は前年同期比でおそらく10%を超える。6月も厳しいだろう。世界的に製造業で設備投資の計画を見直す動きが出ており、V字回復はできないと覚悟している。コロナの感染第2波や消費回復に2〜3年程度かかることを前提にした経営に変えていく。
──コロナ後はどういうニーズが出てきますか。
生産性向上のための自動化や、品質の担保に向けた検査自動化などの需要はコロナ前から強い。さらにコロナで「3密」回避の必要性が出たことで、今後は導入が加速するとみている。工場は3密になりやすい空間であり、生産ラインにロボットを使用することでそれを防ぐことができる。
「地産地消化」が進む
FA業界ではロボットやセンサー、制御装置などの専業メーカーがそれぞれ発展してきたが、オムロンではM&A(合併・買収)を通じ、これらの製品を幅広くそろえている。コロナ後に必要とされているものについて、顧客に総合的な提案ができることを強みにしたい。
──企業によっては操業停止に追い込まれた工場もあり、世界中のサプライチェーンが一時混乱しました。今後、工場の設備投資への影響はありそうですか。
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