有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #トップに直撃

「分散生産が加速、EMSが受け皿になる」 柳瀬晃治 シークス 社長

3分で読める 有料会員限定
やなせ・こうじ 1967年生まれ。関西学院大学では野球部の主将を務めた。90年サカタインクス入社、92年シークス設立とともに同社に移る。長くシンガポールに駐在、欧州担当役員を経て、2020年3月社長就任。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界の製造業が多大な影響を受けている。電子機器の受託製造(EMS)国内トップのシークスは、欧米アジアに12の工場を持ち、車載向けを中心に、おもちゃから産業機器向けまで幅広い電装部品を生産している。3月に就任した柳瀬晃治社長に今後の生産の見通しやコロナ後の戦略を聞いた。

──当初は中国3拠点(広東省東莞市・上海・湖北省孝感市)が影響を受けました。生産の現状は?

中国はほぼ正常化した。現在は1〜2カ月の遅れを必死で取り戻している。アジアのほかの拠点では、フィリピンで要員を集められず、4月は約3割稼働だった。

中国は統制が取れているから再開も早い。サプライチェーンで問題なのがフィリピンとマレーシアだ。電子部品メーカーが集積しており、部品不足に陥っている。航空物流の停滞も痛い。貨物便は飛んでいるが、旅客便を使って運ぶ部品も多い。運賃も上がっており、今後のネックになるかもしれない。

最大の問題はメキシコだ。同国では医療品など必要不可欠品でないと生産が認められない。これまで自動車関連は含まれず、当社の拠点も4月の稼働はゼロだった。再開に向け動き出しているが、米国での自動車生産はメキシコの部品を数多く使っており、メキシコが正常化しないと、米国も厳しい。

──今後の生産の見通しは?

正直いってわからない。ただ中国のほか、ドイツも再開が早い。リーマンショック時は急速な挽回生産で部品不足に陥った。今回も同じことが起きる可能性はある。

今後は分散生産が進むだろう。安い国で大量に造るのではなく、世界の複数拠点を同時に立ち上げて造る。やはり地産地消が理想だ。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数