──当初は中国3拠点(広東省東莞市・上海・湖北省孝感市)が影響を受けました。生産の現状は?
中国はほぼ正常化した。現在は1〜2カ月の遅れを必死で取り戻している。アジアのほかの拠点では、フィリピンで要員を集められず、4月は約3割稼働だった。
中国は統制が取れているから再開も早い。サプライチェーンで問題なのがフィリピンとマレーシアだ。電子部品メーカーが集積しており、部品不足に陥っている。航空物流の停滞も痛い。貨物便は飛んでいるが、旅客便を使って運ぶ部品も多い。運賃も上がっており、今後のネックになるかもしれない。
最大の問題はメキシコだ。同国では医療品など必要不可欠品でないと生産が認められない。これまで自動車関連は含まれず、当社の拠点も4月の稼働はゼロだった。再開に向け動き出しているが、米国での自動車生産はメキシコの部品を数多く使っており、メキシコが正常化しないと、米国も厳しい。
──今後の生産の見通しは?
正直いってわからない。ただ中国のほか、ドイツも再開が早い。リーマンショック時は急速な挽回生産で部品不足に陥った。今回も同じことが起きる可能性はある。
今後は分散生産が進むだろう。安い国で大量に造るのではなく、世界の複数拠点を同時に立ち上げて造る。やはり地産地消が理想だ。
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