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高炉が続々止まる異常事態 鉄鋼|自動車・建設向けの需要が急減

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巨大な高炉が相次いで一時休止する異常事態に

5月8日、日本製鉄は室蘭(北海道)と小倉(北九州市)にある高炉の一時休止を発表した。もともと室蘭が8月に一時休止、小倉は9月末に恒久的に休止の予定だったが、それらを前倒しする。一時休止をすでに決定済みの4高炉と合わせ、今夏に15基中6基が止まる異常事態だ。

[KEYWORD]高炉の一時休止
鉄鉱石と原料炭を投入し熱風を吹き込み、溶けた銑鉄を造る高炉は製鉄所の象徴だ。操業を完全に停止するのが「休止」。高炉内に風を送ることをやめ、再稼働可能な状態で停止するのが「一時休止」。

JFEホールディングスも2基の一時休止を決めた。新型コロナウイルスの影響で自動車生産が急減し、建設工事も止まるなど、鉄鋼需要が大幅に縮小しているからだ。

日本製鉄とJFEはコロナの影響が少ない2020年3月期に巨額の最終赤字を計上している。米中貿易戦争による世界経済の失速で、建設向けや輸出向けの鋼材価格が下落。鉄鉱石など原料の値下がりは限定的で、生産数量減もあり、固定費を吸収できなかった。鉄鋼事業の一部資産の減損も余儀なくされた。

21年3月期は黒字復帰が必達目標だったが、日本製鉄は「足元の稼働率は6割ギリギリ」(橋本英二社長)の状況。たまらず一時休止に踏み切ったが、そのための準備費用もあり、「上期は大幅赤字が避けられない」(橋本社長)。改修費用の軽減があっても通期黒字化は困難だ。

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