感染者数、死者数の拡大ペースを抑え込めるのか。今、全世界の注目はそこにある。
2月までは100人未満だった1日当たりの死者数は、3月に入ってイタリア北部での爆発的な感染拡大によって一気に急増。3月19日には1000人の大台を突破した。その後、米国にも感染爆発が広がる中で4月14日の1万人強でいったんピークをつけた。

あくまで「いったん」である。再び跳ね上がるかもしれないし、抑制策が効くのかもしれない。予断を許さない緊迫した状況が続く。
第1章でも見てきたように、このウイルスの厄介な点は、軽症・無症状の感染者が全体の80%を占めていることだ。多くの都市で行われている移動制限(都市封鎖)を緩めると、無症状の感染者が移動することにより、感染が広がってしまう。発生源である中国は、4月8日に武漢の都市封鎖を解除。ほかの都市でも移動制限の緩和などを進めており、再び感染爆発が起きるリスクが懸念されている。これは強力な移動制限を実施しているイタリア、スペイン、フランス、そして米国など、多くの国が直面している課題だ。
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