高級旅館・ホテル運営の星野リゾートは、新型コロナウイルスによる悪影響を逆手に取った企画を早期に打ち出した。宿泊業者がコロナ禍を乗り切るためには、何がカギを握るのか。星野佳路代表を直撃した。
──宿泊客が急減し、廃業・倒産する旅館が出てきました。星野リゾートの今後の経営方針は?
私たちの責任として、感染者集団が形成されない、安全な旅を提供しなくてはいけない。当面、客室稼働率の低迷に苦しむだろうが、必ず宿泊市場は戻ってくる。
まず国内客が、その次にインバウンドが戻るだろう。日本の安全に対する心配以上に、自国で感染拡大の不安を抱えている外国人が日本を再び訪れるようになるまでには、結構な時間がかかるかもしれない。今年はわれわれも、インバウンド関係のプロモーションを先送りしたほうがいいと考えている。ただ、復活に備えて国内客向けの企画をより充実させる方針だ。
──他社に先駆けて、コロナ禍ならではのリモートワーク需要を狙ったプランなどを開始しました。
これらのプランは、お客さんの声から誕生した。小学校が休みになった2月末ごろから西洋型リゾートホテル「リゾナーレ」の予約が増え始めた。どのような利用なのかを調べてみると、仕事を兼ねて家族連れで長く滞在し、子どもはキーホルダーのクラフト体験といったアクティビティーに預けてしまう、というスタイルだった。
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