──充実した1年でしたか。
五輪代表が決まる世界選手権での優勝を目標にトレーニングしてきました。その結果、ワールドカップでも、選手権でも総合優勝することができました。
競技の魅力? 自由なところです。スタートからゴールまでホールドが配置されていますが、どう登るかは選手次第。登れればOK。極端な話、スタートからゴールまで飛べたらそれで構わない(笑)。背の高い選手と低い選手で行き方は違いますし、筋力や技術によっても異なります。重心の位置や持ち方もそう。十人十色です。
世界1位への強い気持ち
──楢㟢さんはなぜ強い?
2016年に年間チャンピオンと世界選手権の優勝を取ると、追われる立場になって、戦うのが怖くなったときがありました。本当に自分は強いのかって、自分の選択に自信が持てなくなってしまい……。結局、「やらされている。やらないといけないからやる」というのは全然力にならない。大会があるから練習する、というのは楽しくないし、力が出ない。だから、「自分がしたいこと、やりたいと思えること」に集中していきました。「世界1位になりたい」という気持ちが後押ししたと思います。
──いよいよ東京五輪です。
16年の正式種目決定がすごくモチベーションになった。ずっと優勝したいと思ってきた。メディアでの競技の露出、競技人口も増えましたよ。ただ、選手専用のジムはまだないですね。僕も一般営業しているジムで大勢と隣り合わせで練習しています。女子選手の野口啓代さんが実家にプライベートジムを持っているので、そこを使わせてもらうこともあります。
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