──多岐にわたる事業の分社化などを積極的に行い、コングロマリット(複合)を解消してきました。
そこに関してはおそらく日立より2〜3周回は早い動きをしている。シーメンスは過去10年間で事業10個以上を売却ないしは分社化している。医療機器も鉄道事業も再生エネルギーもそうだ。さらに来年は発電関連も分離する。一方、過去10年間に1兆3000億円を使ってソフトウェア企業を中心に買収し、事業ポートフォリオの組み替えをやってきた。
シーメンス本体は今後、産業用のファクトリーオートメーション(FA)を中心にしたデジタルテクノロジーをコアに展開していく。ドイツでは「インダストリー4.0」の掛け声の下、工場のデジタル化が進んでいる。将来の成長率がいちばん高い分野とみており、そこに資源を集中する。
──日立もIoT(モノのインターネット)基盤「ルマーダ」で同じような領域を攻めています。
日立とはアプローチが違う。シーメンスはもともとFAに強い。工場の中のLANシステムや、生産コントロールシステムなども含めて現場の製品に強みがあり、そこからデジタル化に入っていける。だが、日立はどちらかというと情報システムから下りていくほうだ。製造は当社ほどやっていない。同じ領域をやろうとしても、上からと下からでは違いがある。
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