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「顧客の課題解決が銀行の新たな役割だ」 藤原弘治 みずほ銀行 頭取

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ふじわら・こうじ 1961年生まれ。早稲田大学商学部卒業。85年旧第一勧業銀行入行。みずほフィナンシャルグループIR部長、取締役兼執行役常務企画グループ長を経て、2017年4月から現職。(撮影:山内信也)
過去2度のシステム障害を経験したみずほ銀行。開発本格化から8年、計9回に及ぶ週末のオンラインサービス休止を経て、勘定系システムを移行した。新システムを武器にみずほはどう変わるのか。藤原弘治頭取に聞いた。

──システム移行はみずほにどんなメリットを生みますか。

実現する機能は4つある。サービス提供力の強化、安定性向上、コスト削減、ペーパーレス化だ。

新システムは外部サービスとの接続が容易だ。LINE銀行のように、スタートアップやベンチャー、IT企業、クラウドともつながりやすい。接続の柔軟性と即効性は過去のシステムとは違うレベルにある。みずほはサービス向上のスピードで他社に先行できる。

──今後、銀行のサービスはどう変わっていくのでしょうか。

顧客の課題を解決するビジネスにシフトする。これまで銀行の3大機能は、「金融仲介」「信用創造」「決済機能」だった。10年、20年先を見据えると、お金だけでなく情報を扱う「情報仲介」、ビジネスマッチングなどを通じた顧客の「事業創造」、グループ一体での「課題解決機能」。この3つに、より焦点が当たるだろう。

一方、銀行法の業務範囲規制で今できるビジネスには制約がある。健全な新陳代謝が起き、切磋琢磨してサービスを高度化できる環境が必要だ。規制緩和要望も進める。

──業務範囲が広がれば、異業種との競合も増えます。

IT企業をはじめとする異業種とは競争だけでなく協調も必要だ。銀行の強みであるリスク管理や、コンプライアンス、マネーロンダリング防止といった能力は一朝一夕には実現できない。両社の強みを生かすことで可能性が広がる。

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