体組成計メーカーとして抜群の知名度を持つタニタ。最近は国内7カ所で展開している「タニタ食堂」でもよく知られている。「健康」をキーワードにすると、すぐに思い浮かぶような企業の1つだろう。
事業の基盤をつくったのは先代社長の谷田大輔氏だが、「健康」を前面に押し出して成長を加速させたのは2008年に社長に就任した谷田千里氏である。自ら調理師・栄養士免許を取得しているという谷田社長は、健康増進のうえで「体重と筋肉量の変化」が大きな役割を果たすことに着目。社員の健康増進とメタボゼロを目標とする「タニタ健康プログラム」を09年に開始した。
このプログラムは、体組成計と血圧計での計測、活動量計の配布とイベント実施、専門家による健康指導の3本柱からなる。
大きな特徴は、各社員の体に関するデータを「見える化」して、つねに意識させるようにしたことだ。活動量計はいつも持ち歩く社員証と一体化されているので、どこかに放置されることもない。1日の歩数と消費カロリーがしっかり計測される。
社員が社員証を読み取り機にかざすと、インターネット上の専用サーバーにデータが送られる仕組みだ。また、社内数カ所に設置されている体組成計や血圧計で計測されたデータも専用サーバーに送られて一元管理される。それらの確認は、本人や指導スタッフのスマートフォンやパソコンなどで行えるようになっている。
チームで健康づくり
さらにタニタでは健康づくりにちょっとした楽しみをプラスしている。
健康づくりは、周囲がいくら背中を押しても、本人がやる気にならないと、うまくいかないものだ。とくに健康が気になり始める年齢の人ほど、自分の不健康な部分を直視させられることを嫌い、できるだけ計測を先送りにしたいという心理が働く。
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