中国政府が、国有企業同士の統合による巨大化を進めている。7月2日、造船関連の国有企業である中国船舶工業集団(中船集団)と中国船舶重工集団(中船重工)の戦略的再編計画が明らかになった。両社はそれぞれ中国造船業の1位と2位で、統合すれば、売上高4200億元(1元=約15円)、総資産8100億元の巨大企業となる。総資産では、同じく統合が計画されている韓国の現代重工業と大宇造船海洋の合計の2倍を超える見通しだ。
実は中船集団と中船重工はもともと同一企業だ。1999年7月に、国有企業に競争原理を導入する政策の一環として中国船舶工業総公司が揚子江を境に南北2社に分割された。本社が北京の中船重工は北船、上海の中船集団は南船と呼ばれている。
だが、この数年は再統合が噂されていた。両社の傘下にある上場企業の発表を通じて、具体的な内容が見えてくる。
8月15日に発表された中国船舶社と中船防務社の再編案には、主に3つの内容が含まれている。まず、中国船舶は親会社である南船と中国の大手投資会社向けの第三者割当増資で調達した資金で、関連会社および資産を買収する。そして舶用エンジン事業を、新設する中船動力集団に集約する。最後に、中船防務は保有する民用造船事業の広船国際などを、南船傘下の中船動力集団と交換する。
再編案の内容を吟味すれば、その主要目的は、事業拡大のための資金調達と関連事業集約にあることがわかる。
神のように強い会社
再編案が計画どおりに進めば、親会社の北船と南船は近いうちに再び一体化する。中国メディアでは「中国神船」という再統合後の愛称も出回っている。明らかに、2014年に中国南車と中国北車を統合された鉄道車両メーカーの「中国中車」の愛称「中国神車」から連想されている。「神のように強い会社」というわけだ。
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