かつて「初のデジタルネイティブ世代」とか「ナルシスティックなミー世代」と騒がれたミレニアル世代。1981〜96年生まれとされるこの世代は現在23~38歳で、米社会の若手・中堅層になっている。
彼らがどんな社会的、経済的生活を送っているかの調査結果を見ると、とても興味深い。一言でいうと、彼らは明るい未来を体現していないのだ。
米ピューリサーチセンターによると、この世代は教育レベルも高く女性の職場進出も進んでいるが、経済的な格差に直面している。
18年の調査では、ミレニアル世代で大卒の割合は39%。1つ前のジェネレーションX(65~80年生まれ)の29%よりも高くなり、10人に4人が大卒だ。
大卒とそれ以下の学歴とでは、経済的格差が広がっている。同調査によると、ミレニアル世代の大卒の年収の中間値は5.60万ドル、短大卒は3.60万ドル、高卒は3.13万ドルである。この開きは今までより大きくなっており、短大卒や高卒の収入は下がる傾向にある。学歴別の収入格差は、今後、いっそう広がるとみられる。
若者が実家に住み続けるパラサイト問題や、独立できずに戻ってくるブーメラン現象も数字に表れている。ミレニアル世代の15%は親と同居し、これはどの世代よりも割合が高い。同居率は収入とも関係しており、大卒ならば10%だが、高卒は20%となっている。
この世代は大人になれないという意味で「ピーターパン世代」とも呼ばれるが、大人になれないのは経済的な原因があるのだ。
既婚者はより豊かに
当然、結婚も無関係ではない。この世代で結婚しているのは46%。ジェネレーションXが同じ年齢だった頃の既婚者は57%だったことと比べると1割以上の減少で、社会的動態としては大きな変化のはずである。結婚の時期も遅くなっており、平均結婚年齢は男性が30歳、女性が28歳。結婚しない人も増えていて、これは日本と同様だ。
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