社長、役員などのプレゼンテーションやスピーチを聞いていて、いつも思うことがあります。それは「頭のいい人ほど話がわかりにくくなる」傾向にあるということです。今回は論理性へのこだわりがかえって話の伝わりにくさを招くというお話です。
社長や役員、あるいは社を代表してプレゼンする方は、立場上、どうしても慎重な物の言い方にならざるをえません。心の中には「後で厳しい指摘を受けないようにしなければ……」という思いがつねにあると思います。
そのために、前提条件や例外などがあることを先に断っておきたくなってしまう。結論に至るまでの過程を正確に理解してもらえるよう、論理的に順を追って説明したくなる。あるいは文の最後に「ということも考えられる」など、断定を避ける表現を使ってしまう。
ほかにも、ロジカルシンキングの教科書に出てくるMECE(重複なく・漏れなく)を意識するあまり、なかなか本題や結論が言えない。このようなこと、読者の方も思い当たるところはありませんか? 例えばこんな感じです。
「これからご説明する提案についてですが、なぜこれが必要なのかという業界の概況から説明させていただいたうえでわれわれが描くソリューションをご紹介します。その前に弊社の簡単な紹介から……」「さて業界の現況についてのご説明ですが、大きく4つのフェーズに分けてお話ししたいと思いますが、このフェーズを分けるに当たっての考え方の根拠は……」
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