若者を主なターゲットとするスターバックスや全世代を取り込むコメダ珈琲店とは対照的に、高級路線を打ち出して中高年の女性客を囲い込むカフェチェーンがある。
東和フードサービスは、路面店の椿屋珈琲店やショッピングセンター内の椿屋カフェを中心に47店舗のカフェを展開する。コンセプトは「大正ロマン」。外装だけでなく内装にも高額な投資を行い、アンティーク調の机やいすを備えて落ち着いた雰囲気を醸し出す。
1996年の1号店開業時から首都圏での展開に集中し、国道16号の内側、中でも幹線道路のそばや複数の鉄道路線が乗り入れる好立地に出店してきた。出店費用がかさむ分、コーヒーの価格は高めだ。主力の椿屋オリジナルブレンドは路面店で1000円(税抜き)、ショッピングセンター内の店舗では約800円(同)だ。
女性の支持集める、若年層は追わない
椿屋では40代以上の顧客が全体の8割を占める。「40代以上の女性客は、買い物帰りのほかに主婦の集まりなど目的を持ってグループで利用することが多く、リピート率が高い」と、東和フードサービスの上村達也執行役員。近年は昔ながらの喫茶店が減っていることもあり、レトロ感で女性需要を取り込んでいる。椿屋は2018年4月期の売上高が40.8億円と前期比6%増えた。
13年に開業した高倉町珈琲の横川竟会長は、すかいらーく創業家の一人。高倉町珈琲は現在、直営・FC(フランチャイズ)合わせて21店舗を展開。中心客層は50代以上の主婦で、夫や友人などと複数人で利用するケースが多い。横川会長は「『心が安らぐ店舗』とのコンセプトを掲げたところ、中高年女性層の支持を得た」と言う。
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