どんな雇用の定量予測にも含まれないのが、新しく生まれる仕事である。経済産業研究所の岩本晃一上席研究員は、「生まれる仕事の予測は不可能」と言い切る。
だが、これから生まれる仕事を特徴ごとに分類することはできる。野村総合研究所の上田恵陶奈上席コンサルタントは、「AIを活用する仕事と、AIができないことを補う仕事に大別できる」と話す。前者はデジタル関連の仕事。後者は人間が得意である創造的な仕事やコミュニケーションを重視する仕事、そして型にはまらない非定型の仕事に分かれるという。下表は、上田氏が予測する4分野それぞれの「未来の職業」だ。

職場を活性化させる仕事が成立している
では、こうした新たな仕事は、どのように生まれるのか。すでに足元で「未来の職業」が広がり始めている。
3月某日、新橋にあるコワーキングスペース「WeWork」では、仕事帰りのビジネスパーソンが集い、「辞めずに会社を変える術」というイベントが開かれていた。イベントを見守るのは、WeWorkの菊池光氏。肩書は「コミュニティマネージャー」だ。
管理人や店長とは異なり、この仕事は入居者同士のコミュニケーション活性化からイベント企画とその情報発信、財務管理や運営全般まで幅広い。菊池氏は「われわれの腕次第でオフィスの盛り上がりも変わる」と話す。
さらに、マーケター的な役割を担う人もいる。実際、求人サイトではディー・エヌ・エーなどIT大手がマーケティングを目的に同職種を募集。また著名なオンラインサロンにも専属のコミュニティマネージャーがいる。
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