個人最適化技術を武器に「スマホ以外」の場を狙う
5G(次世代通信規格)によって劇的に変わるのは、端末、サーバー間などで行き来させることのできる情報の量と質、そしてスピードだ。これにより、数年内にはスマートフォン画面に限らず、あらゆる“空間”でパーソナライズ(個人最適化)した情報配信ができるようになる。
──具体的には、何が可能に?
例えばタクシーの中。ぱっと顔認証して、設置してあるタブレットで流すコンテンツや広告をその人に最適なものに切り替える。エレベーターの中や、街頭のサイネージでもできるかもしれない。とくに人々が手持ち無沙汰になっている空間は狙い目で、新しいマネタイズの機会が生まれる。
そうなったときに生かせる当社の強みは、やはり機械学習の知見だろう。中核のニュースアプリ「グノシー」と、2016年開始の「ニュースパス」、17年開始の「ルクラ」を合わせたダウンロード数は4000万超。これだけの利用者接点から閲覧データを日々解析し、膨大な情報をさばいて個々人に最適なものを届けている。今後はあらゆる企業との提携も加速し、スマホ以外の場でもこの最適化の技術を生かしたい。
──ヤフーなど資本力の大きい企業も、同じ領域を狙いそうです。
「グノシー」を投入したときにも、その市場ではすでに「ヤフーニュース」などの競合が圧倒的に強いと言われた。ただ現に、われわれは個人最適化技術を磨くことで国内首位級のニュースアプリになれた。今後も5Gのような近未来的な領域、どの会社も明確な方向性を見いだせていない領域は、アイデア次第で十分入り込める。
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