いつも思う。空港から目的地まで直接連れていってくれる交通機関があればいいなと。
何しろ勤め人は休みが短い。空港からいったん都市の中心部に出て、そこから目的地に向かうと時間のロスがばかにならないのだ。
2019年1月、成田とハノイを結ぶ路線を就航させたベトジェットエアが就航記念のセール運賃を出しているので、久しぶりのハノイ訪問を決めた。だがハノイのノイバイ空港は市内から北に25キロメートル離れており、バスで1時間近くかかる。そこで空港から直接行けるところはないか探してみた。
すると、中国との国境近くにあるベトナム北部のサパまで空港から直行バスがあるらしい。しかも14年にハノイと中国との国境の町・ラオカイまで高速道路が開通したため、サパまで空港から4時間30分から5時間で到達できるという。高速開通までは夜行列車や夜行バスで10時間ほどかかっていたので、ほぼ半分の時間で移動できることになる。空港とハノイ市内の時間のロスを考慮すればそれ以上だろう。
申し込みはノイバイサービスというサイトで行った。行きは9人乗りのリムジンバスで28ドル、帰りは大型の寝台バスで17ドル。事前にカードで決済しており、当日は乗るだけだ。つくづく便利な世の中になったものである。
寝台バスは海外ならでは
空港を出て10分もすると突然リムジンバスが止まり、ドライバーが路肩の店の小さないすに座った。乗客は皆座ったままでトイレ休憩でもない。やおらドライバーは竹筒を使った水たばこを吸い始めた。客を車内に置きっ放しにして自分はたばこ休憩。そのあたりは昔とあまり変わっていないらしい。だが、サパには定刻通り到着した。プロの仕事である。
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