ヴァーナー・ヴィンジは、「シンギュラリティー(技術的特異点)」の提唱者である。
1944年、ウィスコンシン州ウォキショーで地質学者の両親の間に生まれたヴィンジは、66年にミシガン州立大学を卒業し、サンディエゴ州立大学大学院修士課程を68年、博士課程を71年に修了し、PhDを取得した。
引き続きサンディエゴ州立大学数理科学科で72年から助教、78年から准教授を務め、コンピューターと数学を教えた。2000年にフルタイムで執筆するため現役を退いた。
ヴィンジの趣味はコンピューターと天文学である。彼の講演をインターネットで見ると、時折冗談も交える話しぶりはわかりやすく面白い。彼のプライバシーはほとんど知られていないが、71年、サンディエゴ州立大学で知り合った4歳年下のジョーン・キャロル・デニソンと結婚し7年後に離婚したことは知られている。彼女は著名な作家であり、筆名としてヴィンジを使っている。
SF作家としては、まず65年に『アナログ・サイエンス・フィクション』誌でデビュー。81年、中編小説『マイクロチップの魔術師』(原題『トゥルー・ネームズとサイバースペース・フロンティアの黎明』)を書いて注目された。マービン・ミンスキーが長文の後書きを寄せている版もある。
その後、ヒューゴー賞を多数獲得している。長編小説だけでも93年受賞の『遠き神々の炎』、00年受賞の『最果ての銀河船団』、07年受賞の『レインボーズ・エンド』がある。
93年5月、NASA(米航空宇宙局)ルイス・リサーチ・センターで開催されたビジョン21のシンポジウム講演原稿「来るべき技術的特異点:ポスト・ヒューマンの時代にいかに生き残るべきか」はたいへん有名である。03年に本人が注釈を入れた版もある。
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