滋賀県大津市は県の南西端にある人口約34万人の県庁所在地である。同市は琵琶湖の西岸に沿う形で南北に長く、西側で比叡山を挟んで京都と向き合う。
大津市の中心部と京都市の中心部はわずか10キロメートルしか離れていない。東海道五十三次といわれた宿場町の中で、大津は最後の53番目の宿場町として栄えてきた。
大津駅からJR新快速に乗れば京都駅までわずか9分、大阪駅までは40分で到着する。交通利便性がよいことで、この街は京都や大阪に通うサラリーマンのベッドタウンとして発展した。江戸時代は宿場町だったものが、今やサラリーマンの住み家に衣替えしたのだ。
JR沿線の大津、膳所(ぜぜ)、石山、瀬田などの各駅前にはマンションが立ち並び、最近はタワーマンションの姿も目立つようになった。新築分譲マンションの平均価格帯は坪当たり160万円台。大阪や京都のマンションに比べて価格が安いことも魅力となっている。
だが、もともとこの街は琵琶湖を望む観光地として栄えた。湖岸には以前より多くのリゾートホテルが立ち並び、関西方面の富裕層などが週末のリゾート地としてこの街を訪れ、湖上にヨットやボートなどを浮かべて遊ぶのが定番だった。またJR湖西線で北上するところにある雄琴は温泉町として栄え、多くの観光客でにぎわった。
市内には多くの神社仏閣もあり、歴史散歩にも最適だ。比叡山延暦寺、石山寺、園城寺、建部大社、近江神宮、瀬田の唐橋、竪田など、国内でも名だたる名所旧跡がこの街には集まる。また意外と知られていないのが、びわ湖バレイと呼ばれる山岳リゾートだ。ここは琵琶湖を南北に一望することができ、冬にはスキーを楽しめる。
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