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Interview|東海旅客鉄道 社長 金子 慎 鉄道|「東京―大阪間67分 大動脈をより太く」

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国鉄分割民営化によって1987年に発足したJR各社の歴史は平成30年間の歴史にほぼ重なる。そして次の30年スパンで見た最大のトピックとなりそうなのが、JR東海(東海旅客鉄道)が現在建設中のリニア中央新幹線だ。金子慎社長に、これまでの30年と今後の展望を聞いた。

かねこ・しん●1955年生まれ。78年東京大学法学部卒業後、国鉄入社。87年JR東海入社。新幹線事業本部管理部長、総務部長、人事部長、総合企画本部長、副社長などを経て、2018年から現職。(撮影:尾形文繁)

──平成30年間の歴史の中で、最も重要な出来事は?

鉄道の投資は結果が実るまで長期にわたる。その意味で、どの方向に踏み出すかを決めることが最も重要。国鉄時代は東海道新幹線で得た収益が赤字路線の補塡に充てられていたが、当社発足時に東海道新幹線を磨き上げるという決断をした。投資を積み重ね、2003年にすべての列車が時速270キロメートルで走れるようになった。

もう一つの決断は、リニア中央新幹線の開発だ。当社の発足当初から東海道新幹線のバイパスを造る必要性を考えていた。

──多額の資金がかかるリニアの決断は簡単ではなかったのでは?

05年に実用化の基盤技術が確立したが、国の整備新幹線計画が各地で進んでいたので、順番を待っていたらいつ着工できるかわからない。そこで、07年に自己負担でリニアを建設する決断をした。

リニアへ投資しつつ健全経営と安定配当守る

──品川─名古屋間の開業予定は27年。間に合いますか。

南アルプスの土(ど)かぶりの深い所を初めて掘るので、何が起こるかわからない。経済面でも不測の事態はありうる。リニアへの投資だけでなく、健全経営と安定配当も堅持する必要がある。期待が大きいプロジェクトだけに全力で取り組むが、完成時期はタイトだ。

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