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岐路に立つフランス抗議デモ 「壊し屋」と決別できるか

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大規模デモに直面したフランス政府は燃料税の引き上げを中止した。だが、この程度の譲歩で暴徒化したデモ隊をなだめられないことは最初からわかり切っていたことだ。黄色のベストを身に着けたデモ隊は国民の代弁者を自任する。敬うべきは敬えとの立場だが、その責任は重い。

「黄色ベスト」は何よりもまずデモを中断し、フィリップ首相との対話に応じるべきだ。ソーシャルメディアで拡散する大規模デモの呼びかけは、以前にも増して暴力的なものになっている。このような破壊路線とは決別しなければならない。死傷者が出たり、世界的遺産を持つパリが破壊されたりするのはもうたくさんだ。

デモ隊はもはやマシンと化しており、暴走を止められないというのならせめて警察と協力しデモ隊に紛れ込んだ「壊し屋」を一掃すべきだ。極右と極左の息がかかった突撃隊のことである。デモを中断するにせよ、続行するにせよ、黄色ベストの大義のためにはデモを悪用する壊し屋とはきれいさっぱり手を切るのが得策だろう。

デモを政治利用しようとしている勢力の顔ぶれはよく知られている。まずは極左のメランション氏。マクロン氏が勝利した2017年の大統領選挙で4位に沈んだために新たな支持層の掘り起こしを狙っている。反緊縮運動を指揮する極左のルフィン氏も「マクロン、辞めろ」という共和制を否定するかのような無責任なスローガンを触れ回っている。そして極右のルペン氏。同氏は「シャンゼリゼ通りを占拠せよ」と呼びかけておきながら、そう呼びかけたことを誇りに思うと言ってみたり、後悔していると言ってみたりで右往左往し醜態をさらしている。

リュック・フェリー(哲学者)やエマニュエル・トッド(歴史家・人類学者)気取りで陰謀論めいた言説をバラまいている知識人にも問題がある。これら知識人は壊し屋があんなにも簡単に凱旋門へとなだれ込み、破壊行為に及ぶことができたのは「偶然ではなかろう」とほのめかしている。このような発言はデモの過激化をあおりかねず、危険だ。

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