世界を股にかける総合商社でもその得意地域は異なる。三菱商事は東南アジア、三井物産はロシアやブラジル、伊藤忠商事は中国といった具合だ。これら大手商社も一目置くのが、双日がベトナムで展開する事業だ。
双日は2003年に旧日商岩井と旧ニチメンが経営統合して生まれた。米ボーイング社の日本総代理店である航空機事業のほか、海外での自動車販売などを強みとする。
ベトナムに足掛かりを作ったのは、同国政府がドイモイ政策をスタートさせた1986年。西側諸国の企業の中で初となる駐在員事務所をハノイに開設した。ベトナムの経済的発展を受けて、双日が現在注力するのが、食を中心としたバリューチェーンの構築だ。
バリューチェーンは着々と整っている。消費者に近い川下部分には15年に現地法人へ出資し運営を開始したコンビニ「ミニストップ」がある。川中部分は08年に子会社化したフン・トゥイ社が受け持つ。同社は食品・日用品卸でベトナム最大規模を誇る企業だ。
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