「総合商社は目指していない。強い分野を多く持つ専門商社の集団になりたい」。豊田通商の貸谷伊知郎社長はそう言い切る。
豊通はもともとトヨタグループへの原料調達や物流、海外ディーラー展開などを担うトヨタ直系の商社だったが、2006年にトーメンと合併。12年にはアフリカに強い仏大手商社CFAO(セファオ)を買収し、総合商社の一角に躍り出た。
「シェールオイルなどは周回遅れで、総合商社だと言われるために今さらやるつもりはない。唯一無二の存在になりたい」(貸谷社長)と、近年は強みのある専門商社を標榜する。
アフリカと自動車はその柱だ。今年1月には豊通の執行役員がトヨタのアフリカ本部長に就任した。アフリカ市場でのトヨタ車の営業業務についても豊通への移管が検討されるなど、トヨタからも一目置かれる。
次世代車の技術に投資
次世代車のカギを握る投資も相次ぐ。トヨタが今年6月に1100億円の巨額出資をして話題となった東南アジアのライドシェア最大手グラブには、実は豊通が昨年出資済み。「トヨタグループの先兵役を担って情報を収集し、還元していく」と貸谷社長。
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