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全席禁煙化の実施で何が変わった? Interview|串カツ田中ホールディングス社長 貫 啓二

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ぬき・けいじ●1971年生まれ。89年大阪府立島本高等学校卒業、トヨタ輸送入社。2002年にケージーグラッシーズ(現串カツ田中ホールディングス)を設立し、社長就任。(撮影:梅谷秀司)

家族客の来店機会が増加 飲食店は客が来てなんぼ

多くのメディアに取り上げられた影響が大きく、実力が伴っている自信はないが、家族客を中心に客数は増えている。失うお客様(喫煙者)もいるが、それはほんの一瞬。昔は駅でも飛行機でもたばこを吸えたが、今では完全禁煙が当たり前になった。5年も経てば、禁煙化で離れたお客様は必ず戻ってきてくれる。

社内では2年前に禁煙化に向けた議論を始めた。「絶対に売り上げが下がる」という声もあったが、(禁煙に向けた)時代の流れもあり、どこかのタイミングで決断する必要があった。

創業当初から「子どもを大切にする」ということを掲げ、アイスクリームなどを無料で提供してきた。しかし酒場なのでたばこを吸う人がいる。そこに違和感があった。最終的に店舗の運営部隊からの「血を流すかもしれないけど、今やることに意義がある」という言葉を受けて決断した。

──6月には東京都で受動喫煙防止条例が成立しました。こうした動きもきっかけになりましたか。

禁煙化は以前から考えていたので、法律や条例がなくても実施したと思う。意識したのは、(居酒屋チェーンの中で)最初に実行するということ。1番にやればメディアで話題になり、広く告知される。それに子どもを重視すると宣言している以上、1番にやらなくては意味がない。

串カツ田中は約6割の店舗をフランチャイズで運営しているが、禁煙化についてはオーナー全員に直接説明する機会を設けた。伝えたのは「何もせずに勝ち続けようという考えは甘い」ということ。中長期で成長し続けるには、禁煙化は必要なチャレンジだということを強く訴えた。不安もあったと思うが、オーナーの皆さんに納得していただいた。

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