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「脱プラ」は製紙会社の救世主か 脱プラスチックの衝撃

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酸素と水分を通さない日本製紙の「シールドプラス」。同様の製品を王子HDも開発した

米スターバックスなどのプラスチック製ストロー廃止に端を発した、脱プラスチックの潮流が製紙会社に新たなビジネスチャンスをもたらしている。

業界首位の王子ホールディングス(HD)や同2位の日本製紙は、紙製ストローの試作品開発を表明したのを皮切りに、紙を素材にした食品・飲料の包装製品を相次いで投入する。デジタル化の進展で紙需要の低迷に苦しむ製紙会社にとって、脱プラの動きは干天の慈雨だ。日本製紙連合会会長の矢嶋進・王子HD社長は「(脱プラは)フォローの風に間違いない。環境に優しい紙が見直される」と話す。

日本製紙は昨秋、紙製の包装素材「シールドプラス」を発売した。水分と酸素が透過しない機能を持ち、プラスチックフィルム製の包装材と同様に、食品の腐食や湿気、乾燥などを防ぐことができるという。

PETボトルが圧倒的シェアを占める飲料容器にも、新しい紙容器が登場する。日本製紙は飲料と果物やシリアルなどの固形物を充塡する紙容器と専用充塡機を開発した。繰り返し開封できる飲み口で、持ち運んでも中身がこぼれない。

縮む国内紙市場

製紙会社は急ごしらえで脱プラ対応に動きだしているように見えるが、実は新ジャンルへ進出せざるをえない事情がある。

国内紙市場は、需要の中心である新聞用紙や印刷・情報用紙が大幅に減っている。紙の需要はピークの2006年から17年には2660万トンまで2割減少。特に日本製紙は新聞用紙、印刷・情報用紙に限れば国内シェア首位だ。段ボールや海外事業を主軸に据える王子HDに比べると、市場縮小が直撃する。

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