産業用ロボットで世界4強の一角を占める安川電機。独KUKAを買収した中国の家電大手・美的集団とも提携関係にあるなど、中国ビジネスの経験は豊富だ。小笠原浩社長に中国企業との向き合い方を聞いた。
──産業用ロボットでは世界4強が席巻しています。中国メーカーの実力をどう見ていますか。
中国政府は「中国製造2025」でロボット・工作機械を重点分野の1つに挙げて、近年、産業育成へ向け多額の補助金を支給している。中国の地場メーカーは、研究開発費を積み増してきたものの、サーボモーターなどのコア部品を自社開発できておらず、淘汰されつつある。
ただ、中国政府はいくつもの中小企業の中から実力のある企業が生まれると、力のある企業に再編させて力をつけさせる。そして何社かの本当に強い企業を生み出そうとする。家電や自動車がそうであるように、産業用ロボットもまさに中国特有の過程における「淘汰の時期」にあるのではと考えている。最後には必ず強い企業が現れる。
現在こそ中国市場における地場メーカーのシェアはおよそ30%だが、10年後には世界4強のシェアがやや後退することで50%に近づいていくと見込んでいる。
──中国メーカーにコア部品を販売する方針を示しています。
中国の地場メーカーが成長する中で、どこかがコア部品を供給することになる。実は世界4強のうち、このようなコア部品を内製しているのはファナックと安川電機だけだ。
中国企業のシェア拡大に対して、安川電機ができることは高が知れている。供給するチャンスがおのずと増えていくならば、コア部品を遠慮せずに提供すればよい。これらの製品は利益率も高い。
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