LCC(格安航空会社)はコア事業ではない──。そんな姿勢を貫いてきた日本航空(JAL)がようやく重い腰を上げた。
5月14日、JALは2020年春〜夏をメドに中長距離国際線を担うLCCを就航させると発表した。まず今年7月に連結子会社となる準備会社を設立。今後発着枠増が見込まれる成田空港を拠点に、当初は燃費がよく航続距離の長いボーイングの中型機「787」2機で欧米・アジア路線を運航する。具体的な就航先は未定。投資額は100億~200億円になる見込みだ。
赤坂祐二社長は会見で、「長距離LCCは就航地との時差(を考慮したダイヤ設定)や中大型機の整備体制など、技術的にはかなり難しいが、B787があればできる」と語った。
12年に豪カンタス航空とJALなどの合弁で設立したジェットスター・ジャパンは、国内とアジアの短距離路線を展開する。ただ経営の主導権はカンタス側にあり、JALは整備や資金面での支援が中心だった。
世界の空ではLCCの存在感が増すが、各社は短距離路線の熾烈な競争で疲弊し、近年は中長距離に目を向ける。アジアではエアアジアXやスクートが勢いづき、2社はともに昨年関西─ホノルル線を就航させた。
こうした動きに焦りを募らせたのがLCC事業を戦略の中核に据えるANAホールディングスだ。今年3月、傘下のLCC大手・ピーチ・アビエーションとバニラエアの統合を決めた。
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