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忖度風土の成れの果て 森友学園問題で見えた

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森友学園への国有地売却に関する決裁文書の改ざん問題で、内閣支持率が急落している。安倍晋三首相の改ざんを指示していないという発言は事実だろう。が、指示していないから免罪されるという話ではない。国民はもっと別のことに嫌悪感を抱いている。

国民が嫌悪しているのは、安倍政権が生んだ空気と風土である。森友学園は国から土地を格安で譲られた。取引は首相に忖度(そんたく)した、非常にアンフェアなものに見える。国民はそうした不公正を許している内閣に不信感を覚えている。

なぜ忖度が起こるのかを考えよう。仕事の場面では、上司が「わかっているな」とつぶやいて、部下が「了解しました」と答え、具体的な指示なしで処理することは多い。あうんの呼吸である。あうんが成り立つには、上司と部下の濃密な時間がその前にある。仕事ができる部下は、しだいに上司が言葉を発する前に、空気を読んで行動できるようにさえなる。今の空気はといえば、財務省としては官邸に不利な情報を開示するのはまずいというものだったのだろう。

いくらあうんの呼吸であっても、決裁文書の改ざんは御法度である。このご時世、コンプライアンスは鉄則だ。役人も会社員も通常、判断に迷うと上司に伺いを立てる。判断を上司に委ねれば、自分は責任の一端を負うことから逃げられる。佐川宣寿前理財局長が最終判断を行い、判断を上に委ねなかった理由はわからない。

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