2番手、3番手ではダメ 差別化しないと稼げない
ボリュームゾーンの市場は簡単に参入できるが、2番手や3番手のポジションでは大した利益は望めない。われわれはハイエンドで、トップになれるところで利益を伸ばしていく。いかに差別化して参入障壁を高くするかが最も大事だ。最初は市場規模が小さくたって構わない。今後伸びそうだなというにおいをかぎながら、優位性のある技術や特許を使った製品を仕込んでいく。
一つの技術を一つのマーケットだけで終わらせることはない。必ず新用途を見つける。エレクトロニクス用の製品が、住宅建築に使われてもいい。横展開を続けてきたことで、現在70業界に1万3500種類の製品を提供している。
──伸びる製品をどのように見極めているのでしょうか。
最初から選択と集中はしない。「そんなのダメだ」と芽を摘むのではなく、技術者たちには自由にやらせている。2011年には製品、技術の創出を目的とした社内ファンドも設立した。当社では販売を開始して3年以内の製品を「新製品」と定義していて、現在は売上高全体の約30%を占める。変化する市場で競争優位に立つために、新製品比率で40%を目指したい。
現在の主力製品であるスマートフォン向けの液晶用光学フィルムの技術は、私が入社した頃からある古いもの。何代か前の社長は「こんな技術は売ってしまえ」と言っていたけれど、最終的に手放さなかった。運もあるし、それも含めて経営だと思っている。
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