何とも意味深な報道であったがゆえに、大きな反響を呼んでしまったのかもしれない。
2017年12月6日、吉林省党委員会の機関紙・吉林日報は1面から5ページを割いて核の特集を組んだ。その内容は、核兵器に関する一般的な知識に加え核被害からいかに身を守るかの方法を丁寧にカラーのイラスト入りで紹介したものだ。
時期が時期だけに、「米朝衝突が近いのか──」といった憶測を呼んだことは言うまでもない。しかも、吉林省は北朝鮮と境界を接し、貿易が盛んで人の往来も頻繁であるのだ。
だが、記事掲載の意図は必ずしもネット市民が期待したようなものとはいえない。
中国外交部の報道官は、定例会見で「米朝の核戦争の可能性」を暗に質問した記者に対し、「あなたは日頃から吉林日報に注目しているのですか?」と逆質問し、深読みしないようくぎを刺した。
金正男息子の襲撃計画 北京市内で大捕物
一方で中朝関係は相変わらず悪化の一途をたどっている。中国が日々、北朝鮮に対する制裁を実行に移しているからだ。
そのことは、中国国内にあった北朝鮮のレストランが次々に閉鎖され、従業員が続々と帰国していることからも理解できる。
だが、そうした中で最も北朝鮮に大きな打撃となっているのが、中国がいよいよ北朝鮮工作員たちの中国国内での動きに厳しい制限を加え始めたことだろう。
昨秋、金正男(キムジョンナム)氏の息子、ハンソル氏を殺害する目的で中国国内に潜伏していたとされる北朝鮮工作員7人を、中国当局が逮捕したと、一部のメディア(17年10月30日付中央日報)が報じたのは記憶に新しい。
中国当局が逮捕した北朝鮮人たちの目的が「ハンソル氏の殺害」だったか否かは定かではない。しかし、中国が共産党大会を終えた直後、北京市朝陽区で地区を封鎖したうえで大きな捕物が行われたのは間違いない。
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