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宅配便を襲う緊迫の年末商戦 黒猫も飛脚も走る

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ヤマト運輸は神奈川県のほか、静岡県や愛知県でもドライバーを緊急に募集している(撮影:大澤 誠)

お歳暮やネット通販の年末商戦で最繁忙期に突入した宅配業界。宅配便個数は今年も増え続け、12月も過去最多更新が確実なだけに、宅配各社は人手確保に躍起だ。

ヤマト運輸は12月に限り、最も人が足りていない神奈川県の一部地域で、同社として全国最高水準の時給2000円でドライバーのアルバイトを募集中だ。昨年の1500円から大幅に引き上げた。

「時給2000円出しても人は集まらないだろう」。

業界関係者は悲観的に眺める。宅配大手は今年運賃を相次ぎ値上げしたが、抜本的な人手不足解消には至っていない。福山通運の小丸成洋社長は、「好調な自動車産業など、人材は製造業に流れている」と指摘する。

首都圏で宅配便配達を請け負う会社の社長は佐川急便から打診があったと明かす。「時給2800円で、車両持ち込みのドライバーを100人集めてほしいと言われた」。だが配達エリアは住宅密集地。最繁忙期に新規で受託すると混乱は不可避と考え、断わったという。

この年末、もう一つの波乱要因はヤマトの「総量規制」だ。同社では昨年、荷物の増加に人員が追いつかず、従業員の長時間労働が深刻化。今年は大口荷主を対象に、引受量を前年度より約4100万個(2.2%)減らす。

あふれた荷物の多くが流入したのは日本郵便だ。10月のゆうパックの取り扱い個数は前年比23%増。同社も時給1500円を提示するなどして物流拠点の作業員を募る。「(現場の人手は)前年比で10%強足りない」(日本郵政の長門正貢社長)。事務系社員まで現場に回すことなども検討する。

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