神戸製鋼所の品質不正が10月8日に公表された後、新しい事実が出るたびに中国メディアも追いかけてきた。その後に明るみに出た日産自動車、SUBARUの無資格検査問題も火に油を注ぎ、「メード・イン・ジャパン」の優秀性に関する神話は中国で消えかけている。
インターネット上では、夏の池から聞こえるカエルの鳴き声のごとく同社への罵声が続いている。シナネット(新浪)、テンセント(騰訊)など大手ポータルサイトのニュースページに設置されたコメント欄には、他人の不幸を喜ぶようなコメントが圧倒的に多い。
「いいね!」を最も多く獲得したコメントは「日本製品の品質はもともと大したことがない。親日派が作り上げた神話にすぎない」というものだった。
日本製品を擁護する意見もなくはないが、とても弱く、現れるなり多くの罵声を浴びて埋没してしまう。
批判的メディアの急先鋒は、国営通信社の新華社だ。10月12日に配信された「改ざん文化が恥の文化に打ち勝つ。日本製品が好きと言うのも難しい」という文章は、タイトルからして日本製品を明らかにおとしめるものであった。
この記事では、神鋼からタカタのエアバッグ、東芝、スズキ、三菱自動車までが例に挙げられた。そのうえで「こんなに多くの日本製造業の代表的企業の改ざんや偽造、隠蔽、虚偽報告などの重大なスキャンダルが集中的に暴かれたということは、その背後にある日本社会の深層における危機を示しているのではないだろうか」と結論づけている。
一方、新華社記事のような考えを否定するメディアもある。たとえば経済情報メディアの「華爾街見聞」(華爾街はウォール街のことだが、米ウォールストリート・ジャーナルとは無関係)は「神鋼が自社製品に安全上の隠れたリスクを発生させたと発表した顧客企業は今に至るまでない。それはどうしてなのか」と問い、神鋼は品質を偽る不正を行ったものの、こうした不正は一部の中国企業のように粗悪な材料で棒鋼を造るといった行為と同列に論じるべきではないとした。
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