100円ショップ大手のセリアが岐阜県大垣市を本拠に急成長を続けている。
創業は1985年。100円ショップ黎明期に現在のセリア社長である河合映治氏の叔父が会社を起こした。100円ショップはバブル経済崩壊、円高、デフレ進行を追い風に急速に成長、セリアも順調に売り上げを拡大した。
2000年ごろになると競争の激化から淘汰が進み、業界のガリバーで全国に展開する大創産業(ダイソー)に、関東地盤のキャンドゥ、東海地盤のセリア、関西地盤のワッツの3社が挑む寡占の構図ができ上がった。
もっともその頃は業界大手とはいえ、キャンドゥに次ぐ3位。大創とは大差があり、確固たる地位を築いていたわけではない。
現在の急成長をもたらすきっかけとなったのが、河合社長(当時常務)が音頭を取って始めた情報化だ。04年にPOSシステム、06年にはそのデータを基にした発注支援システムを導入した。
100円ショップは、価格が単一で、ついで買い、衝動買いを狙ったビジネスモデルだった。このため、お得感を演出しつつバラエティに富んだ商品を大量にそろえることが重要とされ、情報化で売れ筋を細かく分析することによる効果は低いと見なされていた。
これに対し、セリアはPOSデータを基に人気のない商品を排除、あえて商品点数を絞り込むことで、人気商品がつねに店頭に並ぶ仕組みを整えた。取扱品目数が減ったことで、商品が所狭しと並ぶ状態から、通路の広いすっきりとした売り場へと再構築された。
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