スーパーで普段何げなく手に取っているパック詰めされた生鮮食品や弁当、総菜類。これらの容器の製造・販売最大手がエフピコだ。
本社は広島県第2の都市、福山市にある。福山市には福山通運や紳士服の青山商事、作業着大手の自重堂など、各業界大手のオーナー系上場企業の本社が複数ある。
エフピコもその一つだ。創業者、小松安弘前会長は、1937年に福山市に隣接する岡山県井原市で生まれた。独立心の強かった同氏は日本大学経済学部を卒業後、2年間の会社員生活を経て帰郷。62年に福山パール紙工(現・エフピコ)を創業した。
同社によると食品トレーで国内シェア3割を持つ業界1位だという。障害者雇用にも力を入れており、現在グループ全体で約370人が働いている。小松氏は生前、福山市立大学への寄付や、ふくやま美術館に国宝の太刀を寄託するなど地元に貢献した。
業績は好調だ。売上高は7期連続で増加。経常利益は一時、原料高などで足踏みをしたが、その後は独自品の販売が進み回復した。
1万アイテム以上の食品トレーや容器をそろえているが、その商品力を象徴するのがマルチFP容器だ。
一見すると普通の容器と何ら変わらないようだが、この容器はマイナス40度からプラス110度までの温度に耐えられ、油や酸にも強いのが特長だ。以前は電子レンジで加熱したときに容器が変形することがあったが、この容器にはその心配がない。しかも断熱性に優れているので加熱後に熱くて容器を持てないということもないし、保温効果もある。
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