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モラルの起源 実験社会科学からの問い
亀田達也 著
ヒトは仲間との協力関係を作ることが特に上手な動物だといわれる。協力関係を作り群れて生活を送っていくうえで、ヒトの心は「いま・ここ・私たち」を重視する感情の働きを中心として、平和な暮らしをすることができるよう、進化的にうまく調整されてきたという。しかし群れや仲間を超えて人々がつながる現代、安定した社会を築くには「未来・あちら・彼ら」とのかかわり方を考えていかなければならない。
社会心理学の専門家が、人間社会を形作る「人の社会を支える人間本性」を、実験社会科学という新たなアプローチで論考。個別のモラル対立を超える「メタモラル」問題を考えるうえで、何が共通基盤となりうるかを探る。
日本ノンフィクション史 ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで
武田 徹 著
日本の「ノンフィクション」は、いつ、どうやって成立したのか。第2次世界大戦中の従軍記からケータイ小説まで、それを生み出した状況や思想的背景について論じながら、その歴史を通観していく。
同じように中国戦線に従軍しながら、戦争の悲惨さ・無残さをありのままに記述した火野葦平と、そうした面をあえて描かなかった林芙美子の戦記に対する距離感の違い。戦後、ノンフィクションを一つの文芸ジャンルにまで育て上げた、戦後ジャーナリズムの巨人・大宅壮一の功績。皇太子ご成婚をスクープした“トップ屋”と呼ばれる週刊誌記者たちや、沢木耕太郎の登場によるニューウエーブの台頭などが、作品の詳細な解説とともにつづられている。
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