テレビ業界は、苦戦が続くフジテレビジョンの動向が2017年の焦点となる。
フジテレビにとって明るい材料は16年4月に行った番組編成だ。生放送を中心とした編成によって、昼のバラエティ「バイキング」やその後の情報番組「直撃LIVE グッディ!」の視聴率は改善基調にある。ただしゴールデン帯(19〜22時)では、相変わらず長寿バラエティ番組の苦戦が目立つ。復権を目指すドラマも「好きな人がいること」(7〜9月)などが若者の間で一時的に盛り上がったものの、視聴率では思うような結果を残せなかった。
視聴率の動向は広告収入にも影響をもたらすだけに、フジテレビは業績も厳しい。17年3月期は人件費を中心としたコスト削減で上期業績が大幅に改善したが、広告の不振を織り込み、10月には下期予想を引き下げている。
極度の不振に対し、他局の幹部の間では「コンテンツ力はあるのでいずれ復活するはずだが……」といった声も聞かれる。フジテレビの日枝久会長は、「もう1〜2回の改編でボトムから上がっていく兆候が出てくる」と16年5月に語っているが、反転攻勢にはまだ時間がかかりそうだ。
スポット広告で初めてテレ朝がフジを抜いた
フジテレビと対照的に好調なのが、日本テレビ放送網とテレビ朝日だ。広告主が番組内容と関係なくCMを出稿する「スポット広告」で今上期に日本テレビは640億円とトップを守り、500億円のテレビ朝日は487億円のフジテレビを抜き、開局以来初となる民放2位を獲得した。
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