「イスカンダル計画」などと聞くと、「宇宙戦艦ヤマト」を思い出す中高年も多いだろう。イスカンダルとは古代の英雄、アレキサンダー大王のアラビア語読みなのだが、その名を冠するにふさわしい壮大な都市開発が、マレーシアのジョホールバルで展開されている。
その規模は、ジョホール水道を挟んだ隣国シンガポールの3倍、東京都に匹敵する面積というから、驚いてしまう。2006年に始まり、25年には人口も今の約2倍、300万人になる予定だ。
今、現地はどうなっているのか。旅の途中、シンガポールからジョホールバルに足を延ばした。
ウッドランズで出国し、水道に架かる橋を渡る。うっかりしていたのは、その日が土曜日だったこと。物価の安いジョホールバルに行くシンガポール人でイミグレーションはあふれ返り、バスも大混雑で、到着までに3時間以上かかってしまった。この大混雑は、シンガポール人のジョホールバルでの消費を制限するため、人為的に作られているという話もある。
ババを引くのは誰?
ショッピングモールに行ってみると、やってる、やってる。不動産の一大販売会だ。シンガポール人に売っているのかと思いきや、日本人や中国人にも声をかけている。そして「日本人ならこの辺がお薦め。日本企業の工場があり、賃貸に出しやすいよ」と慣れた様子で説明する。さらに「本当はこの部屋、98平方メートルで50万リンギット(約1250万円)だけど、今なら4万リンギットのキャッシュバックがあるよ」ときた。
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