シャープを買収した鴻海(ホンハイ)精密工業によって、一躍有名となったEMS(電子機器受託製造サービス)企業。自社ブランドは持たず、顧客の要望に合わせた受託生産のみを行う、ものづくりに特化した企業だ。
こうしたEMSの日系企業、ユー・エム・シー・エレクトロニクス(UMC社)が3月15日、東京証券取引所1部に上場した。合言葉は「昭和のスピリッツと平成のテクノロジー」。1963年、クリスマス電球の製造組み立てを始めた個人事業がルーツ。2000年に入ると、中国、ベトナム、タイなどへ次々と生産拠点を拡大していった。
受託生産する部品は、車載機器、産業機器、カメラなどの電化製品、オフィス機器など幅広い分野で使われる。上場時には、大手ドローンメーカーの完成品も受託生産していることで話題を集めた。
UMC社が注力分野と位置づけるのが、車載機器と産業機器という二つの事業だ。顧客からの品質要求が高いため参入は容易ではないが、安定的な受注が見込める。
車載機器ではパワーコントロール製品やブレーキ関連の製品など、重要部品を生産している。同事業の売上高は、13年度の289億円から、15年度には347億円へと増加。完成車メーカーに直接部品を供給する1次下請け企業との関係を強化することで、車載機器事業の拡大を図っている。
また産業機器では、スマートメーター用基板やドローンなど成長分野の製品を数多く生産している。
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