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今後の建築需要の見通しは? [TOP INTERVIEW] 清水建設 井上和幸社長

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いのうえ・かずゆき●1956年生まれ。早稲田大学大学院修了後、81年入社。2014年名古屋支店長、15年取締役専務執行役員を経て、16年4月社長就任(撮影:梅谷秀司)

──バブル期を超えて、前期は過去最高益を更新した。

2012年以前に受注した低採算工事がある程度終わり、受注環境も改善されてきた。いわゆる過当競争による低採算の工事が少なくなった。技術開発を含めて、現場の工夫や努力が積み上がってきた。

今まで厳しい時代が続いたが、前期に営業利益率が5%を超えた。製造業で言えば、ある意味最低限のレベル。ようやく普通の会社になれた。これは踏ん張って何としても維持したい。

──今期は各社が最終減益を見込む中での増益(9.6%増)予想。受注計画も前期より多い。

手持ちの状況や、今までの努力を積み上げるとこれくらい行かなければという数字を掲げた。決して大風呂敷を広げているわけではない。

受注高も売り上げも大事だが、最終的に利益を上げるのが企業の役目だ。量だけを追うとどこかを犠牲にしてしまう。採算重視で仕事をするように各部門に言っている。そのうえで、顧客にとって付加価値の高いプロジェクトにしていきたい。

──建築の完成工事利益率は10%を超え、高すぎる印象もある。

粗利率ですから(笑)。一般製造業はもっと高いのではないか。それに会社が儲かればよいのではなく、社会や従業員にも還元して、施策を打ち、投資もしなければいけない。それで建設業界全体が働きやすい魅力ある産業になれば、新しい人も入ってくる。そういう産業にしていかないと、将来は厳しいだろう。

──仕事は今後さらに増えるか。

現状はキャパシティいっぱいということはない。おそらく仕事量は18〜20年がピークになる。施工能力は今と比べて1割ぐらい増やす必要があるだろうし、地方から首都圏へ人材のシフトも考えないといけない。生産性を上げることも大事だ。

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