重さ約10g。マッチ箱程度の端末を下腹部に取り付けると、超音波が膀胱(ぼう こう)や直腸のサイズを検知し、尿や大便が排泄(はいせつ)されそうなタイミングを予知する。タブレットで管理すれば、誰の排泄が近いのか一目瞭然だ。
中西敦士代表(32)がこのビジネスを思いついたきっかけは、米カリフォルニア大学バークリー校に1年間留学していたときのこと。「路上でうんこを漏らした経験があった。予測できれば防ぐことができた」というからユニークだ。「子ども向けのおむつ市場を大人の市場がいずれ上回る」というニュースにひらめいた。
第1弾として、介護施設向けに端末とセットで入所者の排尿をまとめて管理するサービスを今秋に提供する予定だ。うまく予知できれば、介護者が適切なタイミングで入所者をトイレに連れていくことができる。「介護施設は紙で排泄記録をつけるなど、まだアナログな業務が多いが、これを使えばきちんと『見える化』できる」と言う。
介護施設にとって入所者のおむつ代は持ち出し。医療廃棄物なので処理の手間と環境負荷もかかるほか、おむつを着けると認知症の度合いが高まるとの指摘もある。サービス料金は「施設で使うおむつ代くらい」を想定しており、介護報酬の伸び悩みに苦しむ介護業界にとって朗報になりそうだ。
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