IPO(株式新規公開)の本命とされながら、ロボットベンチャー・ZMPの上場が実現しない。
同社の設立は2001年。二足歩行ロボットからスタートし、08年からは自動車の自動運転技術に舵を切っている。ネットコンテンツ会社の起業などを経て同社を設立した谷口恒社長は、今や技術系ベンチャー経営者の代表格といえる存在だ。
未上場ながら注目を集める理由は、多くの企業との提携関係にある。ディー・エヌ・エー(DeNA)とは自動運転の無人タクシーサービスを目指し、15年5月に合弁会社を設立。ソニーモバイルコミュニケーションズとは、ドローンビジネスの合弁会社を15年8月に設立した。パートナー企業には、大手やベンチャー含め15社以上が名を連ね「ZMP銘柄」と呼ばれて人気を集めてきた。
15年内には上場といわれ、昨年11月には株式を2000分割したことで上場準備と期待された。しかし、主幹事証券会社は今年に入り、野村証券からSMBC日興証券に代わっている。度重なる延期で「市場テーマとしては少し古くなった」(ストックボイスの岩本秀雄副社長)。
官報によると、ZMPの業績は13年、14年12月期の2期連続で1億円前後の最終黒字となっている。売り上げ規模については、過去の東洋経済の取材では、13年が5億円、翌14年はその5割増程度だったようだ。その中で谷口社長は「将来のことを考えて人のほとんどを開発に充てている」とする。ロボットタクシーについても、DeNAの守安功社長は「20年の事業化を目指して年10億円を投資する」との方針を掲げ、現在は“仕込み時期”との位置づけだ。
この記事は有料会員限定です
残り 522文字

