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逆説的トランプ大統領待望論 米国任せ外交のツケ

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ここに来て共和党上層部は大慌てだ。10兆ドルの減税を約束し、反TPPをうたい、日米安保条約は不公平という候補が大統領選挙の予備選で躍進している。「トランプ大統領」を真剣に心配しなくてはならない状況だ。

日本もそうだが、人々はリーダーを選ぶときに「一度やらせてみれば面白いだろう」という考えから大衆迎合的な候補を選ぶことがままある。それが残念な結果に終わってから、「バカなことをした」と悔やんでも後の祭りだ。

保守主義は、諸問題を革命で一気に解決という、大衆受けする考えに否定的だ。が、今や共和党支持者はそうした伝統を忘れたかのようだ。

人のことを笑えない。日本人も、予備選が始まったらいずれ消えるだろうと、暴言を楽しんでいた。現状、心穏やかではいられないが、日本人に選挙権があるわけではないのでじたばたしても始まらない。ここはトランプ大統領誕生ならどうするかを考えるほうが生産的だ。

思考実験として、中国との接し方を考えてみたい。

領土問題で中国が強硬路線を取ったとき、日本の施策は以下のとおりだ。脅威を感じているアジア諸国と同盟して、危機感を共有する。強硬姿勢を経済分野に及ぼすことのデメリットを習近平政権に意識させ、経済と軍事を分ける。もう一方で、中国国内の良識派との関係を強化して、強硬派への抵抗勢力を育てる──。

黒船としてのトランプ

中国を米国に、習近平をトランプに置き換えれば、そのまま対米関係に使えそうだ。同じ民主主義国家なので中国ほど手間はかかるまい。

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